
車の運転免許の取得方法は大きく通学と合宿の2種類に分類されます。中でも取得期間の短さや費用の安さで人気となっているのが合宿免許です。そこで今回は、合宿免許における入所から卒業までの流れについて解説していきます。
入所から仮免取得までの流れ
合宿免許とは文字通り教習所が指定された宿泊施設で生活をしながら教習を受けていくスタイルのことを言います。この合宿免許で最初に行われるのが施設や教習についての基本的な説明と適性検査です。利用者の中には初日から車の運転ができると認識している人も少なくありません。車は道路交通法で定められたルールに従って運転することが義務付けられています。そのため、最初に健康面も含めて適性検査をクリアーしなければいけません。特に気を付けなくてはいけないのが視力検査です。日本では車両の運転は片目0.3、両目で0.7以上の視力が必要とされています。コンタクトや眼鏡などの矯正器具を忘れてしまうと教習が受けられなくなるので気を付けなくてはいけません。
適正検査で問題がないと判断された人は、翌日から本格的に教習が始まります。合宿免許は通学とは異なり、事前に決められているスケジュールの流れに沿って進めていくことが基本です。免許の取得に必要な学科や技能の時間は法律で決められています。寝坊やスケジュールのチェックミスで受けられなくなると、卒業までの期間が延びてしまうこともあるので毎日のスケジュール確認は必須です。車の運転は仮免取得までは路上に出ることができないため、全て教習所内で行われます。
仮免の取得から卒業までのスケジュール
仮免試験を無事に合格すると、次の教習からは敷地外で運転をする路上教習です。運転操作など基本的なことは変わりはありませんが、路上は教習所内と違って他の車や歩行者がいるので難しさは格段に上がります。隣に教官が座っているとはいえ、万が一事故が起こしてしまうとドライバーの責任となるので細心の注意を払って運転することが大切です。路上教習の難易度は地域によって異なります。自然に囲まれた環境にある教習所では舗装されていない公道を走ることになるので、より注意深く運転をしなければいけません。合宿免許を利用する時は、路上教習を想定して周辺環境をチェックすることもポイントの一つです。学科、技能共に全ての授業を受け終えると最後に卒業試験となります。仮免と違って合宿の卒業試験で行われるのは実技だけです。学科試験は後日住んでいる地域を管轄する教習センターで受ける決まりとなっています。
合宿免許での注意点
合宿免許で宿泊する施設は、教習所によって異なります。一昔前であれば2人1部屋が一般的でしたが、時代の移り変わりの中で複数の選択肢から選べるようになっています。1度入所をすると卒業まで2週間程度はそこで生活をすることになるので、快適に過ごせるかどうかを見極めることが大切です。
様々な点から比較検討をする
一口に合宿免許と言っても教習所によって宿泊施設のタイプから必要となる費用まで細かく違います。教習以外の時間は自由に過ごすことができるので、料金だけでなく周辺環境など色々な点から比較検討をすることが重要です。